西表の自然


東洋のガラパゴスと称される西表島には日本では最大の亜熱帯生態系が豊かに保たれています。
イリオモテヤマネコはあまりにも有名で西表島を代表する生物ですが、それ以外にも数多くの希少な動植物が生息し、また未記載種も多いと言われています。

このような自然の豊かさは島内一周道路がないことにも現れているように、人間の手がまだ入っていない土地が多く残されていることによって支えられています。それでもイリオモテヤマネコを例に取ればいままでに約35匹が交通事故で死んでいるように(全体で約100匹しかいないと推測されているのに!)人間の活動が彼らにとって脅威であることは確かで、西表の自然を保つには細心の注意を払う必要があります。

現在、建設が進められている月ヶ浜のリゾートホテル建設は、その土地自体に多くの希少動物(カンムリワシ、セマルハコガメ、アオウミガメ等)が生息しており直接的な影響を受けるだけでなく、ホテル施設への給水による浦内川流域の水不足による様々な動植物への影響、そしてまたゴミや排水による土と海の汚染・富栄養化によってサンゴ礁や海の生物への影響も懸念されています。

私たちはこのような大規模な施設が環境に与える影響について、事前に環境アセスメントを実施することを主張していますが、ユニマットおよび竹富町はこれを無視したまま建設を強行しています。

西表の自然は地球の宝物です。それを勝手に壊す権利はユニマットや竹富町にはありません。この工事をストップして、宝物を残すために、一緒に力を合わせましょう!

このページでは、西表の自然を代表する動植物をご紹介します。専門的な情報は「参照サイト」をごらん下さい。


  動 物

名前(画像にリンク)

解  説

参照サイト
イリオモテヤマネコ 国の天然記念物 レッドリストの絶滅危惧IB類(EN) 西表島だけに約100頭が生息 JANJAN記事「固有種と分布」
カンムリワシ 日本固有亜種、国指定特別天然記念物、環境省・国内希少野生動植物種、環境省RDB絶滅危惧種、沖縄県RDB絶滅危惧種。
日本では石垣島・西表島・与那国島の3島だけに100羽程度生息している。
JANJAN「浜とカンムリワシ」
ヤエヤマセマルハコガメ 国指定天然記念物、環境省RDB希少種、沖縄県RDB希少種。国内では石垣島と西表島に生息する森林性の亀 JANJAN「セマルに迫る?住宅難と交通事故」
キシノウエトカゲ 県指定天然記念物、環境省RDB希少種、沖縄県RDB希少種。  
アトクギス 国内ではここでしか分布が確認されていない魚 浦内川に生息する稀少汽水・淡水魚類
浦内川は貴重な種の宝庫
リュウキュウイノシシ    
サキシマキノボリトカゲ 天然記念物ではないが絶滅の危険が高い JANJAN「トカゲの不公平」
アオウミガメ レッドリスト ワシントン条約では(I)類 JANJAN「アオウミガメに迫る危機」
アイフィンガーガエル 樹上で活動し、日本で唯一の子育てをするカエル 西表島と石垣島と台湾に生息 JANJAN「移入種の脅威」
リュウキュウキンバト 国指定特別天然記念物、環境省・国内希少野生動植物種、環境省RDB絶滅危惧種、沖縄県RDB絶滅危惧種  
カグラコウモリ 北限種、環境省RDB絶滅危惧種、沖縄県RDB絶滅危惧種。ヤエヤマ固有種  
ヨナグニサン 県指定天然記念物、北限種、環境省RDB希少種、沖縄県RDB希少種。  
ヤエヤマアオガエル 八重山の雨蛙です。写真のようにゼリー状の泡の中に産卵します。産卵は秋から春にかけての雨の日の夕方から夜に行われます。卵は水辺や水辺の上の木の枝に産み付けられますが、時にはすぐ干上がるような所でも見られます。   
クロイワカワトンボ 八重山固有種、渓流とその周辺に住む。  
星の砂(原生動物) 周りは石灰質の硬い殻でできているが、中はアメーバー状の生き物。浅い岩礁(リーフ上)に藻に絡まって生息する。  
ミナミコメツキガニ 干潟に大群を作って生活している。前進歩行する。  
テッポウウオ 汽水域から海水域に僅かに生息する。写真は前良川。水鉄砲で餌を撃ち落とすことで有名な魚。  
とんとんみー(ミナミトビハゼ) 海岸や汽水域に住む魚で、水面から体を常に出しています。名前の通りジャンプをして逃げていきます。マングローブ林の人気者です
タイワンキマダラ 国内では浦内地区にのみ分布するタイワンキマダラ。開発現場に多く生えているトゲイヌツゲが食草。
オカヤドカリ 国指定の天然記念物に指定されているオカヤドカリ類6種のうち、西表島にはサキシ
マオカヤドカリを除く、オカヤドカリ、ムラサキオカヤドカリ、コムラサキオカヤド
カリ、ナキオカヤドカリ、オオナキオカヤドカリの5種が分布している。これらのう
ち、開発計画予定地およびその周辺はオカヤドカリ及びムラサキオカヤドカリの2種
が生息していた。またナキオカヤドカリ、オオナキオカヤドカリの2種も生息してい
る可能性が高い。島内には多産するといわれているこれらのオカヤドカリだが、海岸
から大きく隔たったところには生息しておらず、実質的な分布域は狭い。ホテル等の
建築により、以下に挙げるような問題が必然的に生じる可能性が高くなる。建設に
よって面積分の生息地がそっくり失われるのは自明であり、当然憂慮すべきであるが
オカヤドカリ類の場合、繁殖のため海と陸地を行き来する必要がある。ホテルの存在
よって生息地が海側(北側)と陸側(南側)に分断されるため、陸側のある範囲には生息できなくなってしまう可能性が生じる。特に比較的乾燥に強く、行動圏が陸側に広がっているムラサキオカヤドカリおよびオオナキオカヤドカリに、より強い影響を与えるおそれがある。また建設中、営業開始後のいかんを問わず、車両の往来によ
り轢死個体が大きく増加することは明らかに予測できる。また、被との往来によって
付近の砂浜踏み荒らされる可能性も高く、特に幼体は直接踏みつぶされる、あるいは
足跡などに落下して脱出できなくなり、死亡する事故が増加すると予測できる。  
オオヒキガエル 移入種で生態系を壊すことが懸念される。
猛毒を持っており、カンムリワシやヤマネコが補食して死亡=減少する原因となっていると言われている。工事用の資材にまぎれて移入することがある。
JANJAN「移入種の脅威」

  植 物

名 前(画像にリンク)

解 説

参照サイト
サクララン ががいも科の多年生草本。方言名カミサシバナ。5月頃香りの有る可愛い花を咲かせる。種子はタンポポのように風に乗って運ばれるが、希にしか付かない。
蔓植物で川沿いに多い。
  
セイシカ (ツツジ科)八重山の春を代表する花です。渓流沿いに咲く幻の花として知られています。若葉が赤っぽく印象的です。   
サガリバナ (サガリバナ科)6月頃より咲き始め7月頃ピークになる。台風の影響がなければ、年内は咲き続ける。夕方より開花し始め午後10時頃開花する。香りは強く、少し青臭い白い花が大半で、種子はキャンジーのような形で水に浮かび分布を広げる。種子は水栽培が可能。川の淡水域や湿地に生育する。紅葉することがある。   
サキシマスオウノキ (アオギリ科)広い意味でのマングローブ植物で、河川の淡水域か地下水のある湿地に生育する。板状の突起物(板根)を持つ。花は5月に茶色で釣鐘状の小さな花を多数付ける。種子は水に浮かび分布を広める。   
オヒルギ (ヒルギ科)あかばなひるぎ マングローブを代表する種で、萼が赤いために赤花ヒルギと呼ばれる。膝根(しっこん)と呼ばれる気根を持ち比較的淡水に近い汽水域に生育することが多い。八重山では1番大きくなるマングローブ。大きな胎生種子は7月頃に落下する。開花は冬以外はよく見られる。
コウトウシラン (ラン科) 水辺や湿ったところに多い。5月頃より12月頃まで咲く。八重山を代表する花の1つ。
マヤプシキ (ハマザクロ科)マングローブの1種で、西表島東南部が実質的な北限。開花は3月頃より始まり台風の影響がなければ、9月頃がピークになる。花は夜開性だが、気温が低い時は朝まで開花にかかり、昼も見られる。旬根と呼ばれる気根を多数出す。
ハブカズラ (サトイモ科)ハブカズラの花は日当たりの良いところは毎年のように花を咲かせるが、通常は余り花を見ることがない。果実は食用になるそうです。着生植物。
タイワンコモチシダ (シシガシラ科)ハチジョウカグマ 葉の表面に無姓芽を多数造り増える。川岸に生育する。

今後も更新していく予定です。お楽しみに。 


参考サイト

西表島の自然とその保護問題 日本自然保護協会による西表島の自然保護についての情報、データ。

レッドデータブック図鑑 インターネット自然研究所が国立公園やイリオモテヤマネコなどの希少な野生生物などをしている。

インターネット新聞JANJAN 西表島のリゾート開発と自然シリーズ、ヤマネコが吼えるシリーズ等で自然保護の専門的な立場からの記事は貴重。必見です。西表島の問題はこちらから



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